フォンドボーとは料理の基礎

鹿児島県の屋久島へ行った時に、

おいしいお味噌汁との忘れられない出合いがありました。

屋久島へ行ったのは、あの有名な縄文杉を見るためです。

山道を10時間も歩くと聞いた時には不安を感じましたが、

当時はまだ20代だったので

「行くなら体力がある今がチャンスだ！」と挑戦を決めました。

お味噌汁に感動したのは、縄文杉へ向かう山道の途中です。

ガイドさんが背負っていた大きな水筒からお湯を出して、

私を含むグループのメンバーに

1カップずつお味噌汁を入れてくれました。

4時間くらい歩いてから休憩した時だったと思います。

そのお味噌汁がとにかくおいしい。

栄養分と心地良いあたたかさが、

体全体に染み渡っていく感じがします。

ガイドさんが用意していたのは、

インスタントのお味噌汁だったようです。

でも、それがとにかくおいしい。

緑に囲まれた場所だったからか、

とても疲れている時に飲んだからか、

今までに味わったことのないような美味しさだったのです。

無事に縄文杉までたどり着き、

達成感を得て旅が終わりました。

旅のあとからお味噌汁が好きになり、

いろんな具を入れて日々味わっています。

一番お気に入りの具は揚げ茄子。

キャベツのお味噌汁もよく作っています。

屋久島での旅は、私にお味噌汁のおいしさを教えてくれました。

また旅が出来る時代が来て私の足腰が衰えていなければ、

また縄文杉を目指す途中であのお味噌汁を飲みたいです。