30-10 華やかな魚料理、アクアパッツァ
何年か前に、日本でアクアパッツァが
とても流行っていた時期がありました。
当時はSNSを見ると、いろんな友人が
「アクアパッツァを作りました!」という
投稿をしていた記憶があります。
おいしそうな画像を見て
毎回うらやましく思っていました。
アクアパッツァとは、白身魚を使ったイタリア料理。
ちょっと覚えにくいですが、
不思議な響きの名前が印象的です。
“アクア”は水、“パッツァ”は暴れる、という意味の言です。
この料理は一度油で魚を焼いたあとに
水を加える工程があります。
その時に水と油がバチバチと激しい音を立てるため、
水が暴れるという表現で
アクアパッツァという名前になったそうです。
アクアパッツァには、皮や骨が付いた状態の
魚を使うことがおすすめです。
何故かというと、その部分から
うまみを出すことが重要だからです。
確かにお肉でも“骨付き”と聞くと
おいしそうなイメージがありますね。
小さな子どもに食べさせる時は
骨の扱いに注意が必要ですが、
お肉に比べて白身魚はほぐすのがとても簡単です。
アサリなどの貝類も使うととても良い出汁が出て
さらに濃厚な香りが食欲をそそります。
そして、白身魚と貝類だけでは色味が足りないので、
真っ赤なミニトマトを加えることもおすすめです。
魚料理は地味になりがちですが、
アクアパッツァには特別な華やかさを感じます。