30-20 時には出汁について考える
「旨味」という味は日本人が発見したそうです。
海外でも「UMAMI」と呼ばれています。
旨味の成分は「グルタミン酸」「イノシン酸」「グアニル酸」が
代表的です。
グルタミン酸はアミノ酸のひとつです。
昆布やチーズ、トマトなどの野菜に含まれています。
イノシン酸とグアニル酸は核酸に分類される成分です。
イノシン酸は魚や肉類、
グアニル酸は干しきのこ類に多く含まれています。
出汁として考えると、
グルタミン酸は昆布出汁、イノシン酸はかつお出汁、
グアニル酸はしいたけ出汁が想像しやすいと思います。
これらは単体でももちろん美味しいですが、
実は、アミノ酸系と核酸系の旨味を組み合わせると
さらにその旨味が増すことがわかっています。
これを「旨味の相乗効果」と呼びます。
筆者は昔、かつお出汁、昆布出汁、かつおと昆布の合わせ出汁を
それぞれ飲み比べた事がありますが、
違いが歴然で驚いたことを覚えています。
合わせ出汁が断然美味しく、旨味が強いんです。
これはお時間ある時に是非試してほしいと思います。
そして、これらの効果を利用して、
筆者はよく即席スープを作ります。
本当に簡単で美味しいのでおすすめです。
①お椀にとろろ昆布と鰹節を入れる。
②醤油を回しかけてお湯をそそぐ。
これだけです。
昆布やかつお節、醤油の量はお好みで調整してください。
他に麩や油揚げ、ネギなど入れても良いですし、
なしでも十分美味しいです。
食卓で汁物が欲しいと思った時に
是非作ってみてください。