簡単!ホットケーキミックスで作る絶品ショートブレッド

オーブントースターで簡単!スコットランド伝統の味「ショートブレッド」の魅力
みなさんは「ショートブレッド」というお菓子をご存じでしょうか。
もしかしたら、あまり耳にしたことがないかもしれません。しかし、このお菓子は、遥か遠いスコットランドの地で、古くから愛され続けている伝統的なお菓子なのです。
「クッキー」と聞くと、多くの人がその形や味を思い浮かべることでしょう。ショートブレッドも、材料自体は一般的なクッキーと大きく変わりません。
小麦粉、バター、砂糖が主な材料で、そのシンプルさゆえに、素材本来の風味が際立つのが特徴です。
しかし、ショートブレッドは、ただのクッキーではありません。その魅力は、独特の製法と、口の中でホロホロと崩れるような食感にあるのです。
伝統的なショートブレッドの形状は、「フィンガー(fingers)」と呼ばれる長方形が一般的です。
まるで「カロリーメイト」を少し太くしたような形を想像していただくと、イメージしやすいかもしれません。
製造工程もまた、一般的なクッキーとは逆の手順で作られます。粉、バター、砂糖の順に混ぜ合わせ、ひとまとまりになった生地を、さらに手で丹念に練り上げます。
そうしてできた生地を平らな長方形に形作り、冷蔵庫でしっかりと冷やし固めます。
硬くなった生地を小さな長方形に切り分け、表面にフォークで窪みを作ってから、予熱しておいたオーブンでじっくりと焼き上げるのです。
この手間暇をかけた工程が、ショートブレッドならではの独特の食感と風味を生み出していると言えるでしょう。
日本人とショートブレッド:なぜ馴染みが薄いのか?
日本では、洋菓子といえばクッキーやケーキ、チョコレートなどが広く親しまれていますが、ショートブレッドは比較的知られていない存在かもしれません。
これは、ショートブレッドがイギリス菓子の文化圏、特にスコットランドの食文化と深く結びついているためと考えられます。
しかし、実は日本とショートブレッドの間には、興味深い共通点も存在します。
例えば、ショートブレッドの「ショート」という言葉は、生地の中に多量のバターが含まれていることから来ています。
バターの脂肪分が生地のグルテン形成を妨げ、サクサクとした「短い(short)」食感を生み出すのです。
このホロホロとした口どけは、日本の伝統的な和菓子である「落雁(らくがん)」や「きな粉菓子」などにも通じるものがあり、日本人にとって決して馴染みにくい食感ではないはずです。
また、スコットランドでは、クリスマスや大晦日、新年のお祝いなど、特別な日にショートブレッドが食卓に並びます。
これは、日本でお正月にお餅を食べたり、お祝いの席で鯛を食したりするのと似た文化的な背景があると言えるでしょう。
ショートブレッドは、古くから人々の暮らしに寄り添い、喜びを分かち合うための大切な役割を担ってきたお菓子なのです。
ショートブレッドの歴史と文化:スコットランドの誇り
ショートブレッドの起源は古く、12世紀のスコットランドにまで遡ると言われています。
当初は、イースト菌を使ったパン生地の切れ端を乾燥させて作った「ビスケットブレッド」のようなものでした。
しかし、時代が下るにつれて、イーストを使わず、バターを豊富に使った現在の形へと進化を遂げます。
特に16世紀に、メアリー・クイーン・オブ・スコッツ(スコットランド女王メアリー)がショートブレッドをこよなく愛したことで、その人気は一気に高まりました。
女王のお気に入りは、キャラウェイシードが散りばめられた「ペティコート・テール」と呼ばれる円形のショートブレッドだったそうです。
このペティコート・テールは、円形の生地を放射状に8等分した形が、かつての女性が着用していたペティコートの裾の形に似ていることから名付けられました。
ショートブレッドは、スコットランドの厳しい気候の中でも保存がきき、高カロリーで栄養価が高かったため、農作業の合間や長旅のお供としても重宝されました。
また、そのシンプルな材料は、家庭でも手軽に作ることができ、日々の暮らしに寄り添うお菓子として広く親しまれていきました。
現在でも、スコットランドの人々にとってショートブレッドは、単なるお菓子以上の存在であり、彼らの文化や歴史を象徴する誇り高い伝統なのです。
驚くほど簡単!オーブントースターで作るショートブレッド
「伝統的なお菓子」と聞くと、難しそうに感じるかもしれません。しかし、ご安心ください。
今回は、ご家庭にあるホットケーキミックスとオーブントースターを使えば、上記でご紹介したような難しい工程なしに、驚くほど簡単に美味しいショートブレッドを作ることができます。
特別な道具も必要なく、思い立ったらすぐに作れる手軽さが魅力です。
それでは、早速レシピをご紹介させていただきます。
材料
- ホットケーキミックス 120g
- 砂糖 30g
- シナモン 小さじ1/2
- バター 40g
- 牛乳 大さじ1.5
作り方
- ホットケーキミックス、砂糖、シナモンをふるいにかけ、合わせておきます。バターは1cm角に切り、冷蔵庫で冷やしておきます。クッキングシートを天板の大きさに合わせて切っておきます。
- ボウルに合わせておいた粉類を入れ、冷やしておいたバターを加えます。指先でちぎるようにして混ぜ合わせ、バターが細かくなったら手のひらでこすり合わせてそぼろ状にします。
- そぼろ状になったら、牛乳を小さじ1ずつ加え、その都度混ぜ合わせて、ひとまとまりになるまでまとめます。
- 生地をクッキングシートの上にのせ、直径約15cmで中央の穴が5cmくらいのリング状に伸ばします。厚さを均等にしながら形を整え、竹串などで全体をつついて空気が抜けるように穴を開けます。
- クッキングシートごと天板にのせ、オーブントースターで8~10分焼いたら完成です。途中で上面に薄く焼き色がついたら、焦げ過ぎないようにアルミホイルをかぶせてください。
焼き上がったら、お好みの大きさに砕いてお召し上がりください。今回は円形に作ってみましたが、もちろんお好きな形で作るのも良いと思います。
例えば、伝統的なフィンガー型にしたり、星やハート型にしたりするのも楽しいですね。
ぜひ、ご自身の創造性を活かして、様々な形のショートブレッド作りに挑戦してみてください。
焼きたてのショートブレッドは、香ばしいバターの香りが部屋中に広がり、まるでスコットランドのどこかのベーカリーにいるかのような気分にさせてくれます。
温かい紅茶やコーヒーと一緒にいただけば、ちょっとしたティータイムが、より特別な時間になることでしょう。
シンプルな材料だからこそ、質の良いバターを使うことで、より一層風味豊かなショートブレッドに仕上がります。
夏に楽しむショートブレッド:冷たいデザートとしても
ショートブレッドは、寒い季節に温かい飲み物と一緒に楽しむイメージがあるかもしれません。
しかし、実は夏のデザートとしても大活躍します。
例えば、砕いたショートブレッドをアイスクリームに添えたり、冷たいフルーツと一緒に盛り付けたりするのもおすすめです。
サクサクとした食感とバターのコクが、ひんやりとしたデザートに深みを加えてくれます。
また、少しアレンジを加えて、レモンピールやオレンジピールを生地に混ぜ込むと、爽やかな風味のショートブレッドが完成します。
夏らしい、さっぱりとした味わいが楽しめますので、ぜひお試しください。
冷たく冷やした牛乳や、アイスティーとの相性も抜群です。ご家族やご友人と、手作りショートブレッドを囲んで、夏の午後のひとときをゆったりと過ごすのも素敵ですね。
市販のショートブレッドもおすすめ!「ウォーカー ショートブレッド フィンガー」
「自分で作るのも良いけれど、まずは本場の味を試してみたい」という方や、「手軽に美味しいショートブレッドを楽しみたい」という方には、市販の商品もおすすめです。
数あるショートブレッドの中でも、特におすすめしたいのが、「ウォーカー ショートブレッド フィンガー」です。
ウォーカー ショートブレッド フィンガー
|
ウォーカーは、1898年創業のスコットランドを代表するショートブレッドメーカーです。彼らの作るショートブレッドは、高品質な材料と伝統的な製法にこだわり、世界中で愛されています。
特に「フィンガー」タイプは、一口サイズで食べやすく、濃厚なバターの風味とホロリとした食感が特徴です。
ウォーカー ショートブレッドは、数々のレビューサイトでも高い評価を得ており、その人気は国内外で絶大なものがあります。
お土産やギフトとしても非常に喜ばれる一品ですので、ぜひ一度お試しになってみてください。
自宅で淹れたてのコーヒーや紅茶と一緒に、本場スコットランドの味を堪能するのも良い経験になるでしょう。
ウォーカーのショートブレッドは、オンラインストアや輸入食品店などで手軽に購入できますので、ぜひチェックしてみてください。
手作りの温かさも、市販品のクオリティも、どちらもショートブレッドの大きな魅力です。
ご自身のライフスタイルに合わせて、様々な形でこの美味しいお菓子を楽しんでいただければ幸いです。
まとめ:ショートブレッドがもたらす豊かな時間
ショートブレッドは、スコットランドの伝統が息づく素朴でありながら奥深いお菓子です。
そのシンプルな材料からは想像できないほど、バターの香りと、口の中でホロホロと崩れる独特の食感は、一度食べたら忘れられない魅力を持っています。
今回は、ホットケーキミックスとオーブントースターを使った簡単レシピをご紹介しました。
手軽にショートブレッドを作りたい、お菓子作りに挑戦してみたいという方にとって、このレシピはきっと役立つはずです。
また、ウォーカー ショートブレッド フィンガーのような高品質な市販品も活用することで、より手軽にショートブレッドの魅力に触れることができます。
おうちで過ごす時間が多くなった今だからこそ、ショートブレッド作りを通して、ちょっとした非日常を味わってみませんか?
焼きたての香りに包まれ、温かい飲み物とともに一口食べれば、きっと心が和むことでしょう。
ショートブレッドは、日々の暮らしにささやかな彩りを添え、豊かな時間をもたらしてくれる、そんな素敵なお菓子なのです。
この記事が、皆さんがショートブレッドの世界へ足を踏み入れるきっかけになれば嬉しいです。
ぜひ、この夏、ご自身でショートブレッドを作ってみたり、お気に入りの一品を見つけてみたりしてください。
きっと、新しいお菓子の発見と、安らぎのひとときが待っています。
簡単すぎる☆ショートブレット(クッキー)
by たまtama6217
材料(約20枚人分)
薄力粉 / 120g
砂糖 / 30g
バター / 60g
レシピを考えた人のコメント
バタークッキーが好きで作り続けた結果の黄金比が3:2:1。これがショートブレット一般的な黄金比だったようですww