フォンドボーとは料理の基礎

鶏の油と書いて「チーユ」と読みます。

鶏油を意識しながら料理するようになった時、

自分の料理スキルが

一段階上がったような気がしました。

初めて鶏油の偉大さを知ったのは、

焼き鳥屋で焼きおにぎりを食べた時です。

場所が焼き鳥屋とはいえ、

出てくるのは普通の焼きおにぎりだろうと

思っていたのですが、明らかに味が違う。

味が違うというか、特別なうまみがありました。

じっくり考えつつ、

小さくかじりながら食べていたら

それが鶏油のうまみだと分かったのです。

おそらくおにぎりを焼きながら

表面に鶏油を塗っていたのでしょう。

塗りすぎるとおにぎりが

ベタベタになってしまいそうですが、

そこはプロの技で絶妙に仕上げられていました。

その後、私が自宅で料理をしながら

鶏肉の入った煮物を作る時に

鶏油を意識しています。

それまで煮物を作っていた時よりも

水分をかなり減らして煮込むようになりました。

何故なら、そうすると具材と

鶏油がよく絡むようになるからです。

大根や人参にうまく鶏油がからむと、

照りが出て本当に見た目が綺麗になります。

煮物は奥が深くて

まだまだ自信は持てませんが、

偉大な鶏油のパワーで

少しずつですが上達している実感があります。

どんどん鶏油を活かしながら

スキルアップを目指します。