フォンドボーとは料理の基礎

食べ物を買う時に、

消費期限や賞味期限を見て

あれこれ考えることがあります。

それらの期限までが長ければ

慌てて食べる必要はありません。

でもそれらの期限が短いものほど

新鮮なおいしさを感じられるでしょう。

北海道の“せたな町”という南西部の町に、

「賞味期限1時間」のスイーツがあるそうです。

これほど賞味期限が短いものは

今までに聞いたことがありません。

そのスイーツを販売しているのは、

1900年に創業した甲田菓子店です。

その賞味期限が短いスイーツとは、シュークリーム。

1時間経つまでに傷んでしまうわけではなく、

1時間経つと生地がしんなりしてしまうため

「賞味期限1時間」としているそうです。

お客さんが注文してから

シューにクリームを流し込むので、

作り置きはまったくしていません。

店主が食感にこだわり抜いて作った、

カリカリのシューを是非食べてみたいものです。

お店は人口が少ない町にありますが、

その美味しさにどんどん人気が高まりました。

多い時には1日に1,000個もの

シュークリームが売れたといいます。

食べ物においてもネット注文の需要が高まるなか、

まさにこれは逆転の発想といえるでしょう。

お土産として買って帰れないことには

もどかしさを感じますが、

現地へ行った人だけが味わえる

特別なおいしさを感じられそうです。