フォンドボーとは料理の基礎

デパートで買い物の途中に

小さな紅茶店を見つけました。

100を超える種類の茶葉が

壁にズラリと並んでいます。

なんとなくお店に入ってみたら、

茶葉よりも気になる物を見つけました。

それは、茶葉を入れる缶に貼る

かわいいラベルの数々です。

そのラベルに書かれていたのは、

紅茶の銘柄ではなく“メッセージ”でした。

「大切な友達へ贈ります」

「お誕生日おめでとう」

「お母さんいつもありがとう」

手の平サイズの小さな丸い缶に

さりげないメッセージが書かれていて、

文字が少ないせいか

ストレートに心に届く感じがします。

ただ紅茶を贈るだけだと

あまり面白味が無いと思いますが、

このようなメッセージが付いていたら

確実に気持ちが届きます。

見れば見るほど気持ちが舞い上がり、

贈り物として3缶買って帰りました。

後日、それを受け取った友人達は

予想以上に喜んでくれて

「この缶は絶対ずっと取っておく！」

とまで言ってくれました。

そして、中身にあった紅茶も

とても香りが濃くて味の良いものだったそうです。

喜んでもらえてうれしかったのですが、

私は焦りを感じていました。

そのとても素敵な品物が

自分の手元には無かったからです。

早く自分用の紅茶とラベルを探しに行きたくて

うずうずしています。

でもそのお店は自宅からやや遠い場所にあり、

なかなか行けずにいます。

素敵なお店でお気に入りの商品を見つけたのは

幸せなことのはずなのに、

なんだか苦しい今日この頃です。