フォンドボーとは料理の基礎

大学に入学した頃、初めて親元を離れて

“食費”について深く考えた時期がありました。

当時の収入はバイト代のみ。

お金を要する趣味は無かったし、

特にオシャレはしていませんでした。

それでも“食費”としてお金が出ていきます。

「食費の出費をどうにか減らせないだろうか？」

と考えてみるものの、

空腹のままでは勉強にもバイトにも支障があります。

食事をおろそかにすることで、

栄養失調や病気になるわけにもいきません。

なんだかモヤモヤした気持ちでいるなかで、

友達から「にんにく料理専門店に行こう！」という

誘いを受けました。

大学の近くにあるお店で、

安さと美味しさで評判なのだと言います。

行ってみたら、まさに噂通り！

そのお店のにんにくは、まるでじゃがいものように

ホクホクで本当に驚きました。

“にんにく料理専門店”なので、

サラダにもにんにくチップがどっさりかかっています。

新鮮なおいしさに囲まれて話も弾み、

とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

“食費”に関してモヤモヤしていた時には

「働くため、勉強するためにしぶしぶ食べる」

という考えでしたが、

にんにく料理専門店に行ってからは

「おいしい物を食べるために、働く、勉強する」

という考えに切り替えることが出来ました。

好きな仲間とおいしい物を食べることの

価値を知るきっかけになったと思います。

それ以来、食べることの幸せが

私の毎日を支えてくれています。