30-21 秋の味覚、栗きんとん
「栗きんとん」というとどんなイメージですか?
きっと多くの人はお正月のお節に入っている料理を
想像すると思います。
しかし、東海地方では有名な「栗きんとん」が他にもあります。
それは、炊いた栗を砂糖と一緒に練り合わせ、
茶巾で絞って栗の形にした和菓子です。
口に入れるとホロリとした食感とともに
栗の風味をしっかり感じられる素朴なお菓子です。
これは、岐阜県中津川市・恵那市が発祥となっており、
なぜならこの地域では昔から「恵那栗」という上質な栗が
沢山採れるためです。
毎年9月1日から翌年1月頃までの期間に、
様々な和菓子屋さんが栗きんとんを製造し販売しています。
筆者はこちらの地方に親族がいるので
小さいころからよく食べていました。
栗きんとんを食べると、
秋になったなぁと実感できるものです。
材料は栗と砂糖だけのシンプルなお菓子ですが
お店によって栗の粒の大きさや砂糖の量が異なるので
違いを感じながら食べるのもまた楽しいです。
中津川市の観光協会では「食べ比べセット」なるものも
販売しており、
お気に入りのお店を探すこともできるので、
一度足を運んでみるのも良いかもしれません。
また、もともと栗きんとんは日持ちしないお菓子ですが
現在は製造方法や保存方法を工夫することで
通販も可能となっています。
全国どこでも恵那栗の栗きんとんを楽しめますので
遠方の方は是非活用してみてくださいね。