30-10 サトウキビを活用したANAの取り組み
全日本空輸(ANA)が、
機内食の容器を新しくしました。
その目的は、プラスチックのゴミを減らすためです。
かつて機内食を食べた経験を思い起こすと、
確かに容器はコンビニにある
お弁当に使われている物と似ていた気がします。
なんとも思わずに食事をしていましたが、
乗客全員が食べ終えたあとは
相当な量のプラスチックゴミが出るはずです。
地球に悪影響であることは言うまでもありません。
そこで大きな力となったのが、
サトウキビの搾りカス。
ほかにも候補はあったのだろうと思いますが、
意外なところから救世主が現れたようです。
サトウキビから砂糖を作る時に、
大量のカスが出ます。
ANAはそのカスを使って
機内食の容器を作り始めました。
その結果、ANAは機内食から
出るプラスチックゴミの量を
3割も減らすことに成功したそうです。
飛行機に乗って機内食を食べている人たちは、
まさかその容器がサトウキビから出来ているとは
思っていないでしょう。
サトウキビから作られた容器は、
環境を破壊することなく
自然の力で分解されて土に帰ることが分かっています。
この情報が載っていた記事にコストのことは
書かれていませんでしたが、
おそらくプラスチック容器を使用した方が
かなり安く済むのだと推測できます。
そうだったとしても、
地球環境に優しい飛行機に乗って
サトウキビから出来た容器に触れて
気持ちの良い旅行をしたいと感じます。